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当初 このページを作ったのは 私の好奇心からでした 期間限定で公開して 時期が来たら削除するつもりでしたが
アクセス状況を見ると たくさんの人に見ていただいています また、「参考になるので消さないで」との意見も頂きました
と言うことで 当分の間、削除はせずにこのまま掲載を続けます

MADマルチって、火花が強いってウワサですよね 前から興味がありまして 一度調べてみたかです
たまたま 手に入りましたので これを機会に 詳しく調べてみます
 



まずは ジェットについている状態で 調べます

下の左の波形が クランキング時のコイル1次波形です プラグをはずしていますから300RPMくらいでしょうか? 点火1回で 8回火花を飛ばしています これが強(長く)く見える要因ですね!
右の波形は ピックアップコイルの波形です 詳しくは書きませんがコイルの性格をうまく利用していますね!



卓上でのテストです 上の写真が全体の様子です

ここからは ピックアップ信号を擬似的に作り 高回転まで回したことにしてテストします
まず MSDマルチはCDIではありません 今時の車のように TCI(トランジスターコントロールイグニッション)です 点火1回で 火花を複数回飛ばしています 
クランキング時 おそらく300RPMくらいでは 8回です 1000RPMでは3回、1500RPMでは2回、3000RPM以上では1回といった具合です これも火花が強い要因ですね!
また、車のTCIの場合 イグニッションコイルの電源電圧は バッテリー電圧(12V)ですが MSDマルチは異常に高いことがわかりました 400〜500Vまでインバーターで昇圧しているようです
この2点が MSDマルチチャンネルの最大の特徴のようです

回転数の表示は 調整中ですから あまり正確では有りません
 
下の動画は 卓上でのテストの様子です

ピックアップパルス発生器を作り スパークさせています



下の写真は イグニッションコイルの2次電圧ですが 電圧が高すぎて直接計測するプローブを持っておりません、
そこで プラグコードに配線を巻きつけて一種のノイズとして 表示していますので 縦軸の電圧は無視してください 横軸の時間は正確です
カーソル間(縦の破線2本)は1ms(0.001秒)です
左の写真は MSDマルチの2次波形ですが TCIの2次波形とはまったく違います?
この波形は CDIに近い波形です 間違っているかもわかりませんが、私の想像では コイル1次電圧を昇圧するインバーターに相当大きなコンデンサーが入っているようですね、結果的にそのコンデンサーがあるため CDIのような波形になるのかな? と想像しました
分解したわけでは有りませんから 詳細は不明ですよ!
TCIの割には火花が飛んでいる長さが短すぎると思います CDIとTCIの中間? よりCDIよりかな???
下の写真は 社外ノンチャージCDIの2次波形です
左は ヤマハSJ用純正コイルに カワサキプラグキャップを装着して計測した波形です
右は スガヤのコイルにカワサキキャップ の波形です
このように CDIは同じでも コイルによって火花が飛んでいる時間が違います
スガヤのコイルの方が インダクタンスが大きいと想像できますが インダクタンスを計測するテスターが有りませんから詳細は不明です
このように MSDマルチと 社外ノンチャージCDIと放電時間を調べると さほど違いがないことがわかりますが 放電電圧は MSDに軍配が上がりますね 

下の動画は マイコンの発信パルスを調整して 2ST2気筒(SJ、SXR)と同じ条件に設定して 2気筒で放電させている動画です
500RPMでは 6回点火していますね 500〜8000RPMまで変化させています 高回転で放電がとまるのは リミッターが作動しています



お約束の 針金放電も行っていますが 私が作ったCDIと放電距離は大差がないようです!
最初はエアーギャップが広すぎるため ミススパークしていて タコメーターの表示が安定しませんその後エアーギャップを少し狭くしています この距離であれば ミススパークはありません後半は 500〜8000RPMまで回転数を変化させたいます  



下の動画は 前半はテストに使用した社外CDIでテストしたものです 放電距離が長すぎて針金では放電してくれません
クリップを交換してからは 私が製作したCDIです 回転数は7500RPMくらいだったかな? 


MSDマルチチャンネルをテストしてみて

これは 私の個人的な感想です、すべての機能をテストしたわけではありません

MSDマルチは 基本的な点火方式はTCIですがコイルの電源電圧を400〜500Vに昇圧しています
そのためCDIのような立ち上がりの早い火花を飛ばしますが TCIの長所である放電時間の長さは短くなっています ほとんどCDIに近い放電波形になっています 
また 3気筒に対応するように 各チャンネルは独立しており 1気筒としても作動するようです
1気筒での作動状態と、2気筒での作動状態を比較すると
コイルの電源を共通化しているため 1気筒状態のほうが火花が若干強いようです 3気筒として作動させた場合 もう少し火花が弱くなると思います これは昇圧インバーターの性能で左右されると思います
3000RPM以下のマルチ放電は 始動性、低回転のかぶり防止には 威力を発揮することは確実ですね
しかし、3000RPMで最大トルクを出すようなエンジンはジェットスキーにはないと思いますので 高回転のパワーにはマルチ放電は関係ないことになります 
3000RPM以上の放電は 前にも書きましたが TCIの良さ(放電の長さ)が無くなってていますから CDIで火花の強いものであれば 同等の性能が発揮できると思います

自作CDIと比較して
私が自作したCDIも、MSDマルチがシングル放電になる3000RPM以上では 良い勝負していると思います
CDIはほとんど同じことが言えますが 高回転になると点火間隔が短くなり 点火コンデンサーへの充電が間に合わなくなります このため、高回転より低回転の方が強く長い火花を飛ばします(長いといってもTCIには負けますよ)
私の自作CDIは 10000RPMでも点火パワーを維持できるように作りましたから 上記の理由で3000RPMではMSDマルチ1回と比べれば 強い火花を飛ばします 

MSDと互角に戦えるようですよ!!

自作デジタルCDIは 現在、低回転の部分を複数回放電できないかと改造を予定しています
確約はできませんが 可能であればHP上にアップします 

これで この企画 MSDマルチって!は ひとまず終了します
 


おまけ

自作した デジタルCDIのソフトを変更して 2000RPM以下で 2回火花を飛ばすテストをしました
結果は 2回火花は飛んでいますが 2回目の電圧が低いですね 予想はしていましたが 微妙な感じです
CDIの場合 点火コンデンサーに充電して一気に放電させますが 充電に有る程度時間が必要です
今回、1回目と2回目の火花の間隔は1.2ms(0.0012秒)で飛ばしました
この1.2msの間に充電を完了しなければなりません
回転数にすると 2ST2気筒同時点火で 25000RPMになります
これでは 充電完了前に点火信号が来てしまいますから 放電電圧が低くなります
MSDマルチのように各気筒独立た構造にすれば その半分の火花間隔ですみますから おそらく大丈夫でしょう!
しかし そこまでは必要ないと思います

ひとまず作りましたから シーズンINで試してみます